私は長い間、
親の仕事を手伝っているような感覚がありました。
家業だから。
やる人がいないから。
そんな理由で続けている部分も、
正直あったと思います。
本当にやりたいことは、
別にあるんじゃないか。
そんなことを、
ずっと考えていました。
でも最近、
少し考えが変わってきました。
休みの日に温泉に行ったり、
薪ストーブの火を眺めたり、
山道をロードスターで走ったり。
そういう時間が好きなんですが、
ある時ふと思ったんです。
「あれ、これって今の仕事と同じじゃないか」
と。
私の仕事は、
古い家具を整えて、
もう一度使えるようにすることです。
派手な仕事ではありません。
どちらかと言えば、
静かな仕事です。
でもよく考えてみると、
私が好きなものは全部そうでした。
温泉も、
薪ストーブも、
山道も。
どれも、
静かな時間です。
古い家具を整える仕事も、
同じでした。
古い物を直して、
もう一度使えるようにする。
ゆっくりと、
長く使えるもの。
それはきっと、
私が好きな暮らしそのものだったんだと思います。
今までは
「親の会社をやっている」
そんな感覚がありました。
でも最近は少し違います。
自分が好きな暮らしを、
形にする仕事をしている。
そんな風に思えるようになってきました。
本当にやりたいことは何だろう。
ずっとそんなことを
考えていました。
でも最近思います。
もしかしたら、
ずっとその中にいたのかもしれない。